お産はお母さん、赤ちゃん、家族にとって大切な節目ですが、一般的に「いたい・こわい・つらい」苦行のように語られることが多いのではないでしょうか。
実際に、困難なお産を経験したお母さんたちの話しによると、トラウマを抱えてしまったり、産後うつにつながっていったという感想を聞くことも珍しくありません。
しかし、本当にお産はそのようにネガティブな出来事なのでしょうか?
この映画に出てくるお母さんたちは一様に、お産そのものが人生を豊かにしてくれた出来事だったと嬉しそうに話します。
ここでは、悦びあふれるお産が日常的に行われています。
そのような幸せなお産はどのような考え方や方法で実現するのでしょうか。
映画『Joyful Birth』を制作した山田憲吾です。
私は2009年から自然栽培に興味を持ち、約4haの田畑を100%自然栽培で営農してきました。
そのなかで、生命は本来持っている力が発揮されれば、予想以上の結果を見せてくれることを学びました。
Sola Clinicのコンセプト『Joyful Birth』も生命の仕組みを理解し、最大限活かすことで、悦びあふれるお産を実現しています。
お産のイメージが180°変わってしまうほどの驚きであるとともに、お産のあり方が、母子関係・夫婦関係・家族関係を含め、私たちの心身にどれほど重要な役割を持っているかを物語っています。
現場での撮影を通して、私は想像を超えるお産の穏やかさ、人と人とのふれあいの大切さを再認識しました。
このドキュメンタリー映画を通して『Joyful Birth』をより多くの人と分かち合い、お産のあり方を通して知ることのできる世界を広く問いかけるきっかけになればと考えています。
舞台は、横浜市にある、穏やかで悦びあふれるお産を実現するSola Clinic。
ここで自分らしいお産を選択した母親たちの出産を通して、命とは、生きるとは、社会とのつながり、家族愛などを織り交ぜて伝えるドキュメンタリー映画です。
命と家族の物語であると同時に、出産が「管理・不安」から「信頼・共鳴」へのパラダイムシフトを生み出し、さらには自分自身のあり方、生き方を問う作品になっています。(上映時間 約65分)